築60年の平屋を、これからの暮らしへ。
第2回|屋根を解体して見えてきたもの
前回は、築60年の平屋で始まった室内の解体工事をご紹介しました。
畳や壁、天井を取り外し、少しずつ骨組みが見えてきました。 さらに解体を進めていきます。
室内の解体を終え、次はいよいよ 屋根の解体へ。
解体が進むにつれて見えてきたのは、単に家の構造だけではありませんでした。
そこには、60年前、家をつくった人たちの仕事や想いを感じさせるものも残されていました。
前回から進めてきた室内の解体も、ひと区切り。
壁や天井が取り払われ、これまで隠れていた柱や梁が見えるようになりました。
解体した材料を片付けながら、次の工程へ進む準備を整えていきます。
室内の解体を終えると、工事はいよいよ次の段階へ。長い間、この家を雨や風から守ってきた屋根を取り外していきます。
瓦を下ろし、屋根を少しずつ取り外していきます。屋根の解体が進むにつれて、 これまで天井の上に隠れていた屋根の下地や木組みも姿を現してきました。
家が完成してしまえば、こうした部分を見る機会はほとんどありません。
だからこそ解体の途中には、 この家がどのようにつくられていたのかを知る手がかりがたくさんあります。
そして屋根の解体を進めていると、 長い間、天井の上に隠れていたものが姿を現しました。
「幣串(へいぐし)」とは?
上棟の際などに、建物の安全やご家族の暮らしを願って屋根裏などに納められるものです。
普段は見えない場所に、家を建てた当時の想いが残されています。
60年前、この家を建てたときにも、 これから始まるご家族の暮らしを想いながら家づくりをしていた人たちがいました。
どんな人たちがこの家をつくり、 どんな想いでこの幣串を納めたのか。今となっては分からないこともあります。
それでも、こうして60年という時間を越えて残っているものを見ると、 この家にも確かに「建てた人」がいて、ここからご家族の暮らしが始まったことを感じます。
壁や天井、屋根を取り外したことで、 柱や梁がどのように組まれているのかも見えるようになりました。
見えなくなるところだからこそ、丁寧に。
家づくりには、完成すると見えなくなってしまう仕事がたくさんあります。
けれど、そうした部分こそが、 長い年月、家とそこで暮らすご家族を支えていきます。
60年前の大工さんの仕事を見ながら、 私たちも改めて「見えなくなるところも大切にすること」の意味を感じました。
今ある家を、これからの暮らしへ。
新しいものにすべて取り替えることだけが、豊かな家づくりではないと思っています。
今までこの家を支えてきたものと向き合い、 残せるもの、直すもの、新しくするものを一つひとつ考えていく。これまでの60年を大切にしながら、 これから先も心地よく暮らせる住まいへ。
そんなリノベーションを進めていきます。
そして解体工事は、さらに進んでいきます。
屋根も壁も取り外され、 家は少しずつ柱と梁を中心とした骨組みだけの姿へ。
そこまで解体して初めて見えてきたのは、 家の構造だけではありませんでした。
木に残された加工の跡や文字、昔ながらの木の組み方。
一本一本の木をよく見ていくと、 この家が歩んできた時間が、 あちらこちらに残されていました。
次回|骨組みになって見えてきた、築60年の家の歴史
屋根の解体を終え、青空の下に現れた築60年の家の骨組み。
一本一本の木をよく見ていくと、 そこには昔の大工さんの仕事や、この家が歩んできた時間を感じさせるものが残されていました。これまで大切に使われてきた木、 昔ながらの木の組み方、 そして木に残された仕事の跡。
次回は、解体したからこそ見ることができた 「築60年の家の歴史」を、 もう少し深くご紹介します。
工事の様子はInstagramのストーリーズ、ハイライト『平屋リノベ』で発信しています。
Instagramでは現場の「今」を、 ブログでは写真だけでは伝えきれない工事の意味や、 家づくりへの想いをお伝えしていきます。
今ある家を、これからの暮らしへ。
建替えたほうがいいのか、リノベーションで活かせるのか。
まだ何も決まっていない段階でも大丈夫です。
今のお住まいと、これからどんな暮らしをしたいのか、一緒に考えていきましょう。






