床下
床下の調査は、建物の安全性と快適性を保つために非常に重要です。
以下の項目について徹底的な調査を実施しています:
■床下の土間状況
湿気やカビの発生を確認し、換気不足や排水不良がないかをチェックします。
■基礎の状態
コンクリートのひび割れや欠損、鉄筋の露出など、基礎の耐久性を損なう可能性のある問題を調査します。
■構造材の劣化
木材の腐食、ねじれ、割れが発生していないかを確認し、耐久性が保たれているかを評価します。
■シロアリ被害の有無
木材の食害跡やシロアリの痕跡を専門的にチェックし、必要に応じて駆除や防虫対策を提案します。
■その他の異常
床下に異物や不適切な施工がないかを確認し、建物全体の健全性に影響を与える要因を特定します。
柱
建物の耐震性を評価するため、柱の位置調査と耐震診断ソフトを活用した構造計算を実施しています。以下のような手順と内容で対応しています:
【柱の位置調査】
■柱の配置確認
図面や現地確認を通じて、建物の柱の位置や配置バランスを調査します。特に、耐力壁や接合部との関係を重点的に確認します。
■柱の状態確認
柱の腐食、ひび割れ、接合部の劣化や緩みがないかを調査します。これにより、構造的な弱点を明らかにします。
■使用材の確認
柱の素材や断面寸法、強度を確認し、建物全体の構造的な安定性を把握します。
【耐震診断ソフトによる構造計算】
■建物データの入力
柱の位置、壁の配置、屋根や床の重量、接合部の仕様などのデータを詳細に入力します。
■荷重と地震力の分析
建物にかかる鉛直荷重(重さ)と水平荷重(地震力)を計算し、それに対する柱や壁の耐力を診断します。
■弱点の特定
ソフトによるシミュレーション結果をもとに、耐力不足の箇所や改善が必要なポイントを特定します。
■耐震性能評価
耐震基準に基づき、建物全体の耐震性能を数値化・評価し、お客様に分かりやすくご説明します。
小屋裏
小屋裏の調査は、建物の耐久性や快適性を保つために欠かせない重要な作業です。
以下の項目について丁寧に調査を実施しています:
■小屋裏の劣化状況
梁や柱、屋根材などの木材部分に腐食や割れ、ねじれがないかを確認します。また、耐久性を損なう可能性のあるカビや害虫被害もチェックします。
■雨漏りの有無
屋根や外壁からの浸水跡、染み、腐敗などを調査し、雨漏りのリスクを特定します。早期の発見・修繕が建物の健康を守ります。
■断熱材の状態
断熱材が劣化していないか、または隙間や剥がれがないかを確認します。断熱性能が低下している場合、室内環境やエネルギー効率に影響を与える可能性があります。
■配管の確認
小屋裏を通る給排水管やガス管の漏れ、腐食、接続部の不具合を調査します。不備があれば適切な補修や交換を提案します。
■配線の確認
電気配線が安全かつ適切に敷設されているかをチェックします。古い配線や不適切な接続は火災の原因となるため、早期の点検が重要です。
■その他の異常
小屋裏に残存物や施工ミス、異常な温度・湿度など、建物全体に影響を及ぼす可能性のある問題を包括的に調査します。